「からだとキャリア」 講演会レポート
当院の鷲見医師が講演会に参加された様子をまとめました。

私らしく働く、私の体と向き合う
2026年3月8日 「第3回たにあいくらぶ」がinadani seedsにて開催されました。
「たにあいくらぶ」とは、当医院の所在地である伊那市にて、まちづくり事業のイベント参画にあたり、物理的・精神的にハードルが高いと感じる方に向けて、気軽に集まり、対話ができる場を作りたいという想いで発足されたイベントです。
女性の社会進出という言葉が広く聞かれるようになって久しくなりました。働き方や生き方の選択肢が増えた一方で、その分、迷いや不安を感じる場面も増えているのかもしれません。
変わらない体と変わっていく社会。
社会が変化していくなかでも、女性の体そのものが大きく変わるわけではありません。
さまざまな生き方を目にするなかで、「自分はこれでいいのだろうか」と立ち止まったり、不安を感じたりすることもあるのではないでしょうか。
当イベントでは、「女性のからだとキャリア」をテーマに、鷲見医師が医師を志した経緯や現在に至るまでの歩みを交えながら講演を行いました。

「赤裸々にお話しされていて驚いた」という感想もあった通り、その当時どのような生活を送り、さまざまな場面に立ち会うなかで何を感じ、どう考えるようになったのか。出産後の育児と仕事を両立する生活を経て開業に至るまで、その変化や思いについても率直かつ丁寧に語られていました。

そして「女性の体」のこと。
月経のこと、月経困難症やその他の病気のこと、妊娠、出産、不妊治療のこと。
出産を望む際は特に意識してほしいことなどを、医学的な面と鷲見医師の経験も交えてお話ししました。
また、出産を望まなかったり、妊娠・出産を伴わない時期においても、「我慢しない生活を選ぶ」という視点についてお話ししました。
主に月経を中心にして、体のことが分からないまま過ごすことで、不必要な我慢や不便を抱えてしまうこともあります。医学の力を借りながら、より快適に生活していくための選択肢があることも紹介されました。

参加者さまからは、テーマがとても良くて講演をもとに思いや悩みなどの意見交換がしやすかった、女性の体について学び、自分に合った選択肢を持つことがより快適な生活につながる、講演や参加者の言葉から自分なりの気づきがあった、などの感想が聞かれました。
また、人はそれぞれに様々な人生を歩んできていてそれぞれ異なる背景があるもので、何かひとつの常識や価値観にとらわれなくていいと思った、というお声もありました。

講演後のランチを囲んでの懇親会でも、さまざまな声が寄せられました。講演中だけでなく、その後の食事を囲みながら思いを交わせる時間は、とても貴重な機会になったのではないでしょうか。

今回の講演を通して、それぞれが言葉にできない思いを抱えながら日々を過ごしていること、その思いを安心して話せる場の大切さを、感じる時間となりました。

企画運営のたにあいくらぶ実行委員会のみなさま、ご参加いただいたみなさま、
ありがとうございました。

講演日:2026年3月8日
会場:inadani seeds
主催:たにあいくらぶ実行員会
写真提供:たにあいくらぶ実行委員会
文:鷲見産婦人科 スタッフ