2026年2月28日、『暮らすroom’s』さん主催の更年期講座を当院にて開催いたしました。
暮らすroom’sさんは様々な活動をされていますが、そのひとつに長野県各地で「助産師相談」を開催されています。今回は伊那での開催で、その1回を当院での講演会として企画してくださいました。そこで更年期についてのお話をさせて頂きました。
耳馴染みのある「更年期」。
でも実際はどのようなものかよく分からないのも「更年期」。
人によって表れる形は様々なので、つかみどころなく対応に困る方も多いのではと思います。

講演では更年期とはどういうものか、医学的な生理と詳細な症状、更年期症状と障害の違い、セルフケアも含めた治療法をお伝えしました。
更年期と呼ばれる時期は閉経前後の10年間を主に指します。エストロゲンという女性ホルモンの増減からおこるものを「更年期症状」といい、その症状が日常生活に支障があるほど困っている状態が「更年期障害」となります。
更年期の症状があってその自覚があっても、日常に困るか困らないかというところが治療をするかどうか、判断のひとつになります。

臨床の現場でお聞きしていると、実際症状があってもそれが更年期に起因するものなのかどうなのかが分からない、その分からない状況に困っているという患者さんも多くみられます。分からない、という状況は不安につながるので、その相談もとても大切な受診です。
治療もセルフケアで対応できるものもたくさんあります。食事や運動、睡眠、ストレス対処などといった日常生活でできることもあるし、希望されれば病院での治療も選択できます。治療は主に投薬になりますが、内服薬や貼付薬、漢方などとひと言で「投薬」といっても方法は様々です。そちらについても詳しくお話させていただきました。

ご自身の体に起こっていることを丁寧にみつめること。分からないことや不安なことを知ること。知った上で自分はどうしていきたいか選択していくこと。
「知識と医療の力を借りて、これからをより健やかに過ごしましょう」
院長がまとめでお伝えした言葉です。
講演のあとに参加された皆様からひと言お話していただきましたが、皆さん、それぞれに様々な体験をされていてそれを踏まえた思いを話してくださいました。この小さな輪の中だけでもこれだけ違った体験談があること、一概に「更年期とはこういうもの」とくくれない難しさを感じました。同時に、こうして言葉を交わすことで、不安を解消したり心身ともに元気な気持ちで明日をまた迎えられるような、明るい雰囲気も感じました。誰かの体験が自分へのヒントになる、自分の言葉が誰かの助けになる‥。集まって会話できる大きなメリットだと感じます。
医院スタッフからもひと言話す機会を頂き、医療者側としての思いも伝えさせていただきました。院長の言葉である「医療と知識」を伝える責務も、改めて感じました。
医療を受ける側と提供する側が同じ空間で意見交換できる場は実は貴重です。こういった機会はもっと多く設けられる必要があると感じた時間でもありました。
講演のあとは医院内を見学していただいたり集合写真を撮ったりしましたが、お越しくださった皆さまのお顔が明るく笑顔がみられたのが印象的でした。

講演では院長がお勧めする本も紹介されました。医学専門書ではなく、誰もが手に取れて参考になる本です。院内にも置いてあります。
今回の内容が、皆様の毎日にそっと寄り添うものとなれば幸いです。当院では、これからもささやかながら情報をお届けしてまいります。気になることがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。
※掲載した写真は暮らすroom’sさんよりご提供いただきました。